クワガタの育て方|国産ノコギリクワガタの飼い方を解説!
『クワガタを育てよう!!』
男の子の憧れの虫。それがクワガタ。
近くに自然のない環境で育った方なら、その憧れはより強いものではないかなと思います。かくいう私も、都心部で育ったため大人になってからその魅力に魅了されてしまいました。
私の経験談も交え、クワガタの飼育方法をわかりやすくお伝えできればと思います。注意として、相手は声も表情も鳴き声もあげない生き物ですので、すべてにおいて『確実なことは言えない』ということです。
突然☆になってしまうこともありますし、予想以上に長生きすることもあります。これらはあくまでも、セオリーと経験談を交えてお伝えしているとご理解いただければと思います。
□□□ 成虫を育てる □□□
クワガタの成虫を飼育するだけであれば、
・直射日光を防ぎ
・乾燥を防ぎ
・隠れ場所をつくり
・餌を与える
この4点さえ抑えれば、しっかりと育てる事が可能です!
では、クワガタを飼うには。解説していきましょう!!
1)生体の入手方法
これがいなければ始まりません笑
おそらくこのページにたどり着いたということは、すでに家にいる状況。とは思いますが、いくつかの入手方法をお伝えします。
・山で採集
ここにいる!という情報が重要です。なかなか教えてくれるものでも無いのですが。。
キャンプ場の外灯などにも集まるので情報を集めましょう。
・地元のペットショップ、ホームセンターなどで購入
・昆虫愛好家のグループ、オンラインの昆虫販売業者などから入手。
などがあげられます。まずは入手しましょう!
なお、このページではクワガタの飼育をメインに説明を致しますが、カブトムシも同様です。
・飼育容器
クワガタの成虫飼育には飼育ケースを使います。「コバエシャッター」などの専用ケースはコバエなどの雑虫の侵入を防ぎ、湿度も保てる優れものです。
専用ケースなら、
などがあります。
こちらにケースの大きさをまとめてあります。
ホームセンターなどで販売されている、いわゆる虫かごなどは、フタの部分の隙間が多いため乾燥しやすく(湿度が保ちにくい)、コバエなどの侵入を許してしまいます。
・ディフェンスシート、新聞紙
小さな通気の穴があいている専用のビニールシートです。コバエの侵入防止、保湿に効果的です。ケース本体とフタに挟んで使います。新聞紙も、保湿効果が高いので便利ですが、上から覗きにくくなってしまうというデメリットが有ります。
コバエの侵入防止と乾燥防止。これが一番重要。
なぜなら、コバエはマットに卵を産み、とてつもない早さで繁殖します。そうなると、飼育についての家族の同意はもう絶対に得られません!笑
清潔に飼育をするための必需品と言えます。なおキッチンペーパーでもOKです!
※写真のような一般的な虫かごは空気穴が大きいため、挟めたほうが良いですね。
(大きさを実感いただくために缶コーヒーを置いてみました。)
・クワガタの飼育床
専用のほだマットや各種発酵マット加水して使います。腐葉土や木屑を細かく粉砕したものをマットと呼んでいます。マットは針葉樹マットと広葉樹マットが販売されていますが、成虫の飼育のみであればどちらでもOKですが、針葉樹マットは安価ですし雑虫対策にもなりますのでおすすめです。
→ケースに3cmの深さ程度入れてあげて下さい。
→写真はハムスターなどで使用する広葉樹チップです。( マットよりも汚れたときの交換が楽です。)
なお、100円ショップやホームセンターで販売されている、幼虫飼育用のマット(土)でも成虫の飼育は可能です。
おすすめをいくつか掲載しておきます。どれも使えますが、飼育される方によって選択はまちまちなのです。私は羽化したての成虫には広葉樹の白樺チップを。成熟した成虫には私は針葉樹マットを使用しています。(飼育ステージによって使い分けしていますので。)
・エサ
市販の昆虫ゼリーがおすすめです。少しでも長生きしてもらいたいと願うなら、ホームセンターやスーパーで安く買えるものではなく、専用の高タンパクと言われるゼリーもおすすめです。
またバナナ等の果物やヨーグルトも良いですが、すぐに悪くなってしまうので不衛生です。
ゼリーが無くなったら、または1週間ほど経っていれば残っていても交換しています。
およそ3〜4日に1回程度のペースで交換していますが、羽化からの時期や、個体によってサイクルを変えています。ヘラクレスオオカブトなどの大きな外国産カブトムシは、大食漢なので60gなどの大きなゼリーを与えます。
おそらく日本で一番売れている、KBファームのプロゼリー(16g)。専用メーカーだけあってしっかりした商品です。数日で白カビが出ることがありますが、防腐材が入っていないということがわかります。結果、昆虫にとっても良いものだと言えますね。
これは個人の感想ですが、100均の黒糖系のゼリーを使っている方はコバエが多い様な気がしています。甘い匂いにさそわれるのでしょうか。
・転倒防止材
クワガタがひっくり返ったときに、自分で復帰出来るように樹皮や木片を入れましょう。ひっくり返ったままだとどんどん衰弱してしまうので、起き上がるときの足がかりが必要になりす。
※私は、山などから拾ってきたものは別の虫が住み着いていたりするので、冷凍処理したり、夏は車のトランクなどに入れ高温の熱で処理したあと乾燥させ、対策します。
※餌皿も転倒防止に役立ちます(左上)・クワガタ専用のきれいなブロックも販売されています(右上)
・転倒防止も兼ねる、プラスチックの餌皿 (16gタイプ)
・転倒防止も兼ねる、プラスチックの餌皿 (18gタイプ)
・転倒防止用の小枝
・転倒防止の足場
・成虫の隠れ場所
クワガタも天敵から身を守るため、本能的にすぐに隠れようとします。木の皮を剥いだようなものをマットの上に置いてあげて下さい。樹皮マットはこちら。
これは無くても困ることはありませんが(マットを5cm位入れておけば潜ってくれるので)、ストレス回避や転倒した時のためにも入れてあげて下さい。
マットが3センチ程度ひいてあるような、クワガタが潜れる状態でしたら、無くても問題はありません。
これも、飼育ケースの大きさや、ケースの中の見た目にもこだわる方がいらっしゃいます。いくつかおすすめしますね。
・セット後に加水する道具(霧吹き)
セットした後、マットを加水するときに便利です。あると便利なアイテムです。虫かごのようなケースはフタに隙間が多いためとても乾燥しやすいのです。
クワガタは、数日エサが無くても生きていられますが乾燥には弱いものです。
(過度な湿度はケース内の温度を上昇させてしまうのでこれも注意です。)
・家族の同意(特にお母さん)
最重要項目です笑
家族、特に奥様やお母さん、お姉さん、妹さん、昆虫が嫌いな人は多いです。コバエが家中を飛んでいたり、餌が腐って不衛生となるなら、絶対に許可してくれません。そのためにも、飼育はきちんと衛生的に行われることを説明し、そして実践しましょう。上記のキッチンペーパーや新聞紙はとても大切です!!!
□□□ クワガタ成虫飼育のまとめ □□□
・温度管理
夏場の高温には要注意です。
適温は25〜28℃です。35℃を超えると危険信号です!
・マットの管理
乾燥していたら霧吹きで表面を湿らせてください。
またマットに汚れが目立つようなら交換しましょう!コバエの発生源になります。
ほか、体が湿って匂いが出てきたら交換です!
・転倒に注意
クワガタはひっくり返るとつかまるものがないとすぐ起き上がれないので、樹皮や木片を入れておきます。
・エサ切れに注意
エサは減り具合を見ながら切らさないようにしてください。
・飼育する頭数
1ケースに♂が2頭以上いる環境の場合、ケンカをしてお互いに傷つけあってしまうことがあります。弱ってしまい寿命も短くなるので、可能ならば 1頭ずつで飼育するのが理想です。
いかがでしたでしょうか!ここまでできれば完璧です!
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