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カブトムシ

フローレンシスニセヒメカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで

KAZ.YOSHII

『フローレンシスニセヒメカブトとは』

国産カブトムシによく似ていて、闘争心・繁殖能力の高いカブトムシです。

「ジィー!」という鳴き声は、サビイロカブトのジージーと言う鳴き声の5倍位の大きさです。(大きさも違いますが)

また赤みの強い体に、頭角と胸角が同じくらいの長さになることが特徴です。 トゲカブト・ニセヒメカブトとも呼ばれます。

体長は♂最大95mm・♀60mm程度。

なお、近似種の「ケブカヒメカブト」などはサトウキビを荒らす害虫として植物防疫法において日本への輸入、飼育は禁止されていますのでご注意ください。

(本種は規制外です。)

生息地はインドネシアのフローレス島のルテンです。

ルテン自体は若干開けていますので、その周りの山から採集するのでしょうね。

和名:フローレンシスニセヒメカブト

学名:Xylotrupes florensis

体のバランスは国産カブトムシに似ていますが胸角の発達が大きい。

成虫 minagi様 提供
個体提供:minagi様

赤みの強いボディは所有感をくすぐりますね。

 

体毛の生え方も美しいです。

♀もやや赤みのかかった光沢の強いボディです。

ここからは、ここからはフローレンシスニセヒメカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。

飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。

□□□ 成虫の飼育方法 □□□

寿命:

成虫の平均寿命は 3〜6ヶ月

飼育温度:

24℃前後(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)

成虫育成メモ:

約1ヶ月で後食を開始します。成熟の目安は後食から2〜4週間後。

寿命も長くないので、ペアリングのタイミングには見極めが重要になります!

□□□ 卵の産ませ方 □□□

《卵の産ませ方》

卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!

《ペアリング方法》

カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです!

1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。

  発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。

2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。

3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。

とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。

詳細はこちらから!

《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》

産卵方法はマット産みなので完熟系のマットを使用しましょう。

水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度。(水が染み出るようでは多すぎです!)

《産卵セットの組み方》

産卵管理適温:

25℃前後

【使用ケース】

ケースは中〜大ケースが良いでしょう。

《ケースサイズ表》

□□□ 幼虫の育て方 □□□

【お勧めのエサ】

通常のカブトマットで問題ありません。

添加の強いマットは弱いようなので避けたほうが良いかも知れません。

【えさ交換回数】

♂♀ともに1,500CC程度のボトルで、交換は途中2〜3回程度。

なお、ヒメカブトは国産のカブトムシ同様に縦に蛹室を作りますので、縦長の容器(ケース)を使うと良いですね。

【設定温度】

23〜25℃程度が理想です。

【孵化から羽化までにかかる時間】 

25℃で通年管理の場合は10~13ヶ月程度でしょうか。

大型になると、♀のほうが若干早く羽化します。

※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!

この記事は2023年4月の記事です。

トレンドが変わったらまた追記していく予定です。

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2023-11-01

フローレンシスが蛹化を始めました。(謎あり)

ーーー六脚堂飼育ブログーーー

フローレンシスニセヒメカブト。赤いボディにすらっと伸びた胸角。ほぼ同等に伸びる頭角。

国産のカブトムシに負けず劣らず、美しいフォルムのカブトムシ。それがフローレンシスニセヒメカブト。

管理体制で頭がいっぱいだったので、幼虫で購入しました。

和名:フローレンシスニセカブト

学名:Xylotrupes florensis

産地:フローレス島 ルテン

累代・CBF1

孵化日 ・【2023・4/下旬頃~】

【23年7月16日】

ヤフオクで2000円程度のラッキー価格で落とせた幼虫 4ペアが六脚堂に到着しました。

プリンカップから早速、Seria1000ccボトル(きのこマット)に入れ替えを行いました。この子らは縦に蛹室を作るのでこのボトルをチョイス。

羽化はだいたい1年ちょいちょいなので、ここから2〜3回のマット交換で済むな〜と思っていました。

23年11月初旬】???

あれ??蛹化が始まっている???マジ??

【23年11月21日】

少し時間を空けてもう一度見てみました。

やっぱり蛹化してます。。。

4月下旬孵化。7ヶ月。

ま、、まあ、ないことはな無いか。

そこで私は「別の種か?」という疑念も上がりました。

その疑念を晴らすには。

掘るしかない。ゴクリ。。

赤鼻のトナカイ??

まあ、、♀ですね。

次は♂を、、、、

お。。おうふ。。

フローレンシスを思いっきりデフォルメしたら。。。

こうなるだろうよ。。

という形してる!!!

と、、とりあえず人口蛹室へ。。。

さ、、、サビイロカブトかな。。。

次は羽化報告です!!笑笑

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2023-12-26

フローレンシスが羽化しました。(ミニミニ君)

【23年1月23日】

4ペアで購入したうちの2頭が羽化してきました。自力ハッチです。

※自力ハッチとは、羽化した後自分でマットの表面まで上がってくること。

和名:フローレンシスニセカブト

学名:Xylotrupes florensis

産地:フローレス島 ルテン

累代・CBF1

孵化日 ・【2023・4/下旬頃~】

まずは♀ちゃん。蛹から、、

あら可愛らしい!

〇〇mmです!とにかく小さい笑 早期羽化だからしょうが無いですね。

マットはきのこマットでした。長距離移動で何かしらのスイッチが入ったのかも知れません。

そして♂。。。

小さすぎてたまげました。

フローレンシスといえばこれでしょ?!それが、、

これでっせ!!!笑笑

でもとても元気!声もサビイロカブトの倍の大きさ。「わっ!」って言って落としちゃいました笑

4ペア(8頭)から無事に羽化したのは2頭。今現在幼虫が1頭。

これは親超えを狙って、累代決定ですね。

小さかった原因を考えますと、

・幼虫時の長距離輸送?

・温度は22〜23℃なので問題ないかな?

・きのこマットは再発酵することも無かった

・ボトルの穴が大きくて、乾きがつよかった(水分不足が大きい)

くらいでしょうかね。ちょっと今後の課題にしましょう。

【24年2月20日】

♂♀ともにガンガンゼリーを食べておりましたので、いよいよペアリングです!

上に乗せてあげると、瞬時に始まりました。

ペアリングの様子です。

こちらは♀に逃げられたパターン。

こちらは再度乗せ直して、すぐに成功したパターンです。

4度、5度繰り返しても♀が逃げ惑うようならば、私は次の日に回します。これは他のカブトでも同様です。(クワガタは同居にしたほうが良いことが多いですね。)

この後、45分ほど時間が有りましたので、産卵セットも組んじゃいました。

マットは、完熟マット60%にMDクラフトマットを40%です。

ケースはクリアスライダーのラージです。

転倒防止には、バークチップを。マットの加水はガッチリ握って塊ができるくらい。いわゆるセオリーですね。

セットが組み上がって、戻ってみると終わっていました。

この後、ブリードルームの25℃帯域にケースを置いて1日なじませてからケースに♀を投入する予定です。

【24年2月22日】

仕込んでいた産卵セットへ、♀を投入!!

1週間を目処に確認し、出てきていたら次のケースに移動させる予定です。

親超えさせます!

次回は採卵か割り出しでレポートします!

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2024-05-13

ほったらかしだったフローレンシスの産卵セット

【24年5月13日】

昨年羽化した「ちび♂」くんの産卵セット。写真の通り、自分が4月末に開けるとMEMOしてありますが、なんだかんだGWも終わっていました。

温度も25℃帯の温かいところに置いていたので幼虫の食いも良いはず。幼虫の存在は確認しており、横目で見ながらそろそろ明けないとまずい。。。とは思っていたんです。

あらら、、

こうなっているということは大漁ですね。心は躍っているのですが、ここまで引っ張ってごめんね。という罪悪感のほうが大きくて文字の表現も落ち着いちゃいます笑

ババーーーン!!

29頭です。満足です。♀はまだ元気でしたが、これ以上採ると余りそうなので辞めておきます。今回の目標はどでかいのを出すこと。

↑ の記事にあるちび♂の親超えは普通にやったら出るはずなので、胸角のガッチーンと伸びた

格好良いのを出しますよ!

なんて言ってるそばからマットが足りない。

11頭分しか入らず。。

29頭のうち18頭が多頭飼育。

マットの準備が出来たら救出しないと!!!

年末には何ペア残っているでしょうか。

9月のイベント幼虫販売しちゃうかも知れません。

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2024-07-04

フローレンシスマット交換です。

【24年7月5日】

前回に続きマット交換になります。単調になりますが、うちの子達と体重を参考にしながら読むにはいい記事かな?と思っております。

前回はちょっと遅れ気味だったこともあり成長にややドキドキしております。

では早速、ざざざ〜っと。

1頭目。

8g→21g。いい感じ。

2頭目。

9g→20g。

3頭目

12g→25g

4頭目

12g→20g

5頭目

8g→24g。この子が最大でしてた。

6頭目

13g→23g。

7頭目

11g→22g

8頭目

9g→22g

9頭目

11g→20g

10頭目

9g→20g。

ここまでの子たちは、800ボトルから1400ボトルへ。マットはRUSHレギュラーマットです。

続いて多頭飼育チームです。

あらかわいい。

抱えるのは10頭程度で良いので、他の10頭は販売に回します。

今回の種親は、幼虫で購入したものが早期羽化でとても小さく、親超えは簡単かな〜と思ってはいますが、5ヶ月位でだいたい40gオーバーになるのでペースとしては順調ですね。

ここからの更に1伸びに期待します(^o^)

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KAZ.YOSHII

映像・WEB・システム開発の会社「WILLPLANT」の代表取締役。

会社内で、幼虫飼育1000頭を行なっているカブクワおじさんでありつつ、ラジコンバギー(ストック)で2022年、全日本16位(JMRCA)。

カブクワバトル動画、カブトコロシアムの主宰でもある。

WILLPLANTのWEBはこちら コンテンツ制作:カブトコロシアム

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