ヘラクレスオオカブトの飼育方法|ペアリングから幼虫管理まで
『ヘラクレス オオカブトとは』
ヘラクレスオオカブトの成虫の飼い方のページはこちら
ヘラクレスオオカブトは、言わずと知れた世界最大のカブトムシ!!
太組手長い角を持つ、最も人気のあるカブトムシの一つです。世界最大とはいいつつも、その角の長さにより最長である。といったほうがいいかも知れません。体重やカラダの太さ、厚さなどはゾウカブト属の方が大きいとも言えます。
ヘラクレスは、南米大陸に近いフランス領のグアドループ島などに生息しており、♂のレコードサイズは現在180mmを超えています!
一般的に流通しているサイズは120〜150mmが多く、それでも日本のカブトムシのやや倍以上の大きさで、初めてヘラクレスを見る人はその大きさに圧倒されるようです。
成虫を飼育するには、20〜25℃前後の温度管理ができれば難しくなく、寿命もカブトムシとしては長く成虫で1年近く生きるので、初めて飼う方にもオススメです。
和名:ヘラクレスオオカブト
学名:Dynastes hercules hercules
ここからはヘラクレスオオカブトの飼育方法を六脚堂の飼育方法や定説として言われている方法を掲載しています。
飼育する環境、地域、生体そのもののポテンシャルも大きな要素となりますので、あくまで参考としていただければ幸いです。
□□□ 成虫の飼育方法 □□□
寿命:
成虫の平均寿命は 6〜12ヶ月
※ペアリングをすると、♂♀ともに寿命は短くなります。
飼育温度:
20〜25℃前後(越冬はしませんので温度管理をしっかりしましょう)
飼育ケース:
中ケース程度。
成虫育成メモ:
約2ヶ月で後食を開始します。
成熟の目安は、後食から2〜3週間後でしょうか。しかし、ブリーダーさんによって広く解釈されています。本来的な意味で成熟とは、ペアリングして卵を埋める状態を指していますが、後食が始まったらすぐにペアリングをさせる。という方もいらっしゃいますし、3ヶ月はゼリーを与え続ける。という方も。
♀の状態によっては時間をかけても無精卵しか産まない。ということもありますので、個体差はあるとご理解ください。
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□□□ 卵の産ませ方 □□□
《卵の産ませ方》
卵を産ませるにあたっては♂♀それぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
羽化日、後食開始日、後食開始から成熟までの個体差もありますのでこの情報を鵜呑みにしないようご注意ください!
使用するマット:
カブトムシ用の発酵マットでOKです。
水分量は多くもなく少なくもなく。ギュッと握って固まりが出来る程度です。
(水が染み出るようでは多すぎです!)
産卵セットの組み方の詳細はこちらから
使用するケースサイズ:
ケースは大が良いでしょう。
マットの深さが最低でも20センチは欲しいところですので、面積が広くても深さの無いケースではなかなか生んでくれません。
大きいケースがなく、中ケースでセットを組む場合は、採卵を10〜14日周期で行うと良いでしょう。狭いと、♀が産卵場所を探している最中に産んだ卵を潰してしまうのを防ぐためです。
各メーカーのケースのサイズ表はこちらから。
産卵管理温度:
23〜25℃前後
《ペアリング方法》
カブト系は、ハンドペアリングがおすすめです!
1)飼育ケースなどに♀が潜れない程度のマットを敷きます。
発泡スチロールの上や、鉢底ネットを引いて行う方法もあります。
2)♀を先にケースに入れ、その上にそっと♂を乗せます。
3)♂、♀ともに成熟している場合は、そのままペアリングを開始してくれます。
とはいえ、生き物です。お互いに無反応ということや、♀が逃げ惑うこともあります。それが30分も続くようであれば日を改めることをおすすめします。
詳細はこちらから!
《カブトムシ・クワガタのペアリング方法》の詳細はこちらからどうぞ。
ヘラクレスのペアリング動画
ペアリング後、2回産卵セットにいれて20個ほどの卵を取った後、1ヶ月休ませていました。
(25℃の産卵セットスペースがいっぱいだったので)
2回目の卵が無精卵だったのか、溶けてしまったので2回目のペアリング(追い掛け)をしてみました。
□□□ 幼虫の育て方 □□□
幼虫飼育の詳細ページはこちら
【お勧めのエサ】
通常販売されている、カブトムシ用マットや、ヘラクレス用マットと書かれているマットであれば問題ありません。
おすすめマット
・月夜野きのこ園 完熟マット
マットの種類は数え切れないほどありますが、最初は完熟マットが扱いやすいと思います。また、近くに専門ショップがある場合はそこで相談すると良いかも知れませんね。
【使用するケースなど】
初令〜2令後期では800CCボトル
3令〜羽化まで、♀は1500CC程度のボトル。
♂の場合は、2000CC以上を使いたいところです。
しかし、♂の蛹は20センチ近くなりますから、広めのケースを使いたいところです。
詳細は、こちらの記事を参考にどうぞ。
♂♀ともに4〜5回程度。
※マットの劣化状況やマットの減り具合で誤差はあります。
【管理温度】
20〜25℃の間で問題ありません
20℃以下での低温飼育だと、羽化までの時間が数ヶ月伸びることも。その代わり大きく育つと言われています。
24〜25℃で飼育するほうがマットの無駄になりません。また、冬の期間15℃以下になると☆になってしまう可能性がありますのでご注意ください。
【孵化から羽化までにかかる時間】25℃で通年管理の場合は、
オス:約12~16ヶ月
メス:約10~12ヶ月
※管理環境(管理温度、飼育するエサ等)の違いによって個体差があります!
この記事は2023年4月の記事です。
トレンドが変わったらまた追記していく予定です。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
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