ヘラクレスオオカブトの飼い方を大公開!(成虫編)
『ヘラクレスの成虫飼育で必要なもの』
世界で一番大きいカブトムシ!それがヘラクレスオオカブト!
ヘラクレスオオカブトの成虫飼育の基本を学んで、かっこいいヘラクレスをできるだけ長生きさせよう!
まずは、ヘラクレスを手に入れたら
1)用意するもの
2)飼育方法
3)餌のあげ方
4)寿命
5)卵を産ませる
などを学んでいこう!
1)用意するもの
ヘラクレスオオカブトの成虫飼育|必要なものリスト[初心者向け]
・飼育容器
まずはこれが必要になります。何と言ってもヘラクレスは大型。できるだけ大きなケースに入れてあげるほうが、ストレス無く過ごせるので長生きさせるにも大切な要素です。
ホームセンターなどで見られるこのタイプのケースだと、空気穴が大きすぎて乾燥しやすくなってしまいます、適度な湿度が必要なので、このタイプの場合は新聞紙を挟んだり乾燥対策をしなくてはいけません。
また、コバエなどが中に入りやすくなり、不衛生になってしまいます。なので蓋とケースの間にコバエディフェンスシートなどを装着します。これは乾燥対策にもなるのでおすすめです。
しかし、中が見にくくなるという弱点もあります。
これはカブトムシやクワガタの専用ケースです。(クリアスライダー ラージ)
保湿に優れ、中の視認性も良いのでおすすめです。
・温度計
次に温度計も必須ですよ!
ヘラクレスが心地の良い温度は、20〜25℃。30℃を超えると危険信号です。
夏の虫。というイメージのあるカブトムシですが、日中は木陰や地中にいるので本来は涼しいところに生息しています。温度にはきをつけましょう!
(ハムスターとほぼ同じ温度帯と考えていただいて結構です。)
日々、温度計で管理してあげてください。
・床材(おがくずや土)
ケースの中に引く床材です。床材は様々な種類のものが販売されておりますが、土(マット)で管理するのはおすすめいたしません。コバエが出やすかったり、汚れやすかったりしますので。
なので六脚堂のおすすめを紹介します。
・MITAMI コバエが嫌がるマット
こちらは、昆虫専用を選んでください。うさぎや小動物用などの場合、圧縮の際に接着剤が入っていることがあるので注意です。
ここで注意!
1)ヒノキのおがくず、中でも建築資材の端材や削りかすを利用すると、防虫剤などの薬剤が入っている可能性が高いので使用は避けましょう。
2)ヘラクレスはゼリーをたくさん食べ、おしっこの量も多いです。なので2週間に一度程度。床材が湿ってきたな〜と思ったら取り替えてあげてください。
・木の枝、餌皿など
カブトムシは何かを掴んでいると安心します。また、転倒したときに起き上がるための足場にもなりますので入れてあげましょう。
飾りの要素も兼ねていますので美しいケースを作ってみましょう!
(絶対必要というわけではありません。)
18gゼリー用の餌皿です。ゼリーをひっくり返すことがヘラクレスは多いのであると便利です。
・霧吹き
ヘラクレスにとって乾燥は大敵です。背中の模様がはっきり出続けていると、餌が不足しているか乾燥している合図です。少し黒いぐらいのコンディションにしてあげましょう。
・エサ
バナナや専用の昆虫ゼリーを上げてください。バナナもよく食べてくれるのですが、ケース内が汚れやすいのでゼリーが良いでしょう。
ゼリーもたくさんの種類が販売されています。100円ショップでも販売されていますが、せっかくのヘラクレスですので、専用メーカーのものを食べさせてあげるのが望ましいです。
《各種の紹介》
六脚堂では、月夜野きのこ園さんのTSUKIゼリー、KBファームのプロゼリーを与えています。
添加が少ないので、早くだめになってしまいますがその前にヘラクレスは食べきってしまいますし、良いものを食べさせてあげたいものです。
私は専用ケースなので使用していませんが、前述した穴の大きいケースの場合はあると便利です。
2)飼育方法
ヘラクレスオオカブトは、冬眠はせず、年中同じくらいの温度を好みます。 ベストの温度は20度〜25度程度。 最低10度〜最高30度程度までは生存していられると思います。 ベストの温度の方が長生きします。
これも大事です!
直射日光には当たらないようにしてください。
ヘラクレスオオカブトは冬眠しない!?
日本のカブトムシ(一部の日本のクワガタ)は、冬になると寿命を迎えます。
日本のオオクワガタやヒラタクワガタは一定の温度を下回ると冬眠(休眠)するのですが、ヘラクレスはずっと起きています。なので温度は一定を保ってあげてください!
冬の管理の仕方
特に北海道は、寝るときにストーブを切ってしまいます。ヘラクレスにとって、適温は22〜25℃。ハムスターと同じ温度帯なのです。ハムスターや文鳥などと同様に保温してあげる必要があります!
お家でできる簡単な温度管理方法は、こちらをご覧ください。
3)餌のあげ方
餌のゼリーは、♂の場合18gのカップなら1日で平らげてしまいます。なんと♀も16gなら一日で完食してしまいます。
ヘラクレスは大食漢なので、ゼリーは切らさないようにしてあげましょう。
ゼリーが切れると、探し回ってケースの中を徘徊します。
ここで注意!
羽化したての場合は、2〜3ヶ月はご飯を食べません。見た目はヘラクレスになっていても、カラダの内部は出来上がっておらず、じっとしています。
エサを食べ始めるまでの時間は、管理温度や成虫の大きさによって変わったりします。 一般的には、管理温度が高いほど成虫サイズが小さいほど早くエサを食べ始める傾向にあります。
エサを食べ始めることを、「後食(こうしょく・ごしょく)」といいます。
4)寿命
およそ8ヶ月から長くて1年半程度です。
子供が毎日ケースから出したり触ったりすると当然ストレスとなりますので、寿命は短くなります。
※しかしながら、子供はさわって遊んで学ぶことがたくさんあるので、制限しないであげたい気持ちはいっぱいです。
また、温度環境や湿度、ペアリング(交尾)の回数により変化はありますが、他のカブトムシに比べて長生きの部類なので、相棒としてそばに置いてあげてください。
そして、寿命が来たらぜひ「標本」にチャレンジしてみてはどうでしょう。最初の相棒ならなおさら、一生そばに於いておくことができるのが標本です。
→ こちらは標本の作り方のページです。
数ヶ月飼育していると、この子達の子供が欲しい。。。と思ってくるはずです。愛着が湧いてこればなおさら。
そしてとても良いことは、成虫のペアを購入しようと考えると2〜3万円してしまいますよね?ソレがなんと!!卵を残せば様々用品が必要になるとしても、購入する価格よりも低価格でたくさん羽化するかも知れません!
いかがでしたでしょうか!
飼育していくと、♀もいるのならこの子達の子供を見たい!という衝動にも駆られます。
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舶来 六脚堂(はくらい ろっきゃくどう)
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